余談ですが…

去年から我が家にもVODがやってきたわけですが、
最初は「別にいらない」って言ってた父親も、いまじゃ帰宅後すぐに
リモコンの〈Netflix〉ボタンを押して晩酌してるし
母親もネトフリとアマプラを横断して楽しんでいます。

そんな母が今年に入ってアニメを観たがっていたので
色々と観てもらっていたんです。
でね、流石に全部は観てないわけですが、
京都アニメーションのアニメを気に入ってくれてたんですよ。
「描かれている人がリアルで絵も綺麗だから」って。
そんな中で次は何を観てもらおうかなって悩んでいたら
とても悲しいニュースが流れてきました。

私が泣きそうになりながらニュースを聞いていたら
母親も「許せない…本当に許せないよ」って怒ってくれて。

そんな光景を何日か経ってふと思い返したんですが、
母はアニメや漫画に偏見がないとは分かっていたのに
自分の中で自然と「アニメに興味ない」と思っていたので
相談を受けたときは嬉しかったんですよ。
でも実際に自分が面白いと思ったものが受け入れられるのかが
不安だったんですが結果受け入れられたことも嬉しくて。
自分で勝手に決めつけていた。まさに先入観ですよね。

でも……あの事件が起きるのが、もしくは母が私に相談するのが
半年ずれていたら、あのとき家族でニュースを見た時の
雰囲気や温度差も全然違ったんだろうな、母はあの事件を
それほど強く意識せずに終わっていたのかもしれないな……と。

世の中悲しい出来事ばかりじゃないですか。
ニュースを見てれば嫌でも理解に苦しむ出来事が滝のように
流れてはあっというまに私達の傍を離れていく日々。
そんな中であのニュースをより生々しく感じさせることが
良いことだったのか。そう少し悩んでもしまいます。

半年ずれていたら母を悲しいニュースに巻き込まずに
済んだのか、それともあの事件で失った人や物がどれほど
かけがえのないものだったのかをリアルに知ってもらった方が
良かったのか。

人に何かを勧めるのってやっぱり難しいです。